企業の女性役員(*1)割合12.9%(前年比+2.4pt)

企業の女性役員(*1)割合12.9%(前年比+2.4pt
30% Club Japan加盟企業は
21.3%と変化を牽引

  • 女性役員複数企業が初めて過半数となり、企業の積極的な女性登用の姿勢を示唆
  • 女性役員3名以上の企業は、22社に増加(前年比+6社)
  • 女性役員0企業は8社に減少(前年比‐7社)
  • 30% Club Japanは女性役員割合の向上を目的とした直接的な取り組みに加え、パイプライン強化施策を積極的に実行
     
  • 30% Club Japan(Chair:資生堂 魚谷雅彦)が、2020年7月末現在の役員の状況を調査した結果、TOPIX100企業における女性役員割合は12.9%(前年比+2.4ポイント)となったことが分かりました。また、30% Club Japanに加盟している企業のうちTOPIX100, Mid400の企業22社(*2)の女性役員割合は21.3%となりました。これは上場企業全体の3倍以上高い割合で、女性役員割合向上の牽引役を担っています。(グラフ①) 

■ 女性役員数に大きな変化。複数企業が過半数に

今回の調査では、取締役会におけるクリティカルマス(*3)の基準の一つとされる3名に到達しているTOPX100企業は22社(前年比+6社)となりました。 また、女性役員が0名の企業は8社(前年比-7社)となり、2018年と比較すると1/3まで減っています。(グラフ②、③) 

加えて、女性役員が2名以下の企業数の内訳にも変化が見られます。TOPIX100では2019年は女性役員1名の企業が約39%で一番多かったのに対し、2020年は32%に低下、逆に女性役員が2名の企業が38%に増加し、女性役員複数企業が初めて過半数となりました。一方でTOPIX Mid400では2名以上の企業の割合は高くなっているものの、女性役員1名の企業が45.1%と未だ半数近くを占めているというのが現状です。(グラフ③)

ただし、2019年から2020年にかけて女性役員が増加した企業の内訳を見ると、女性役員を1名から2名に増やした企業がTOPIX100、Mid400共に一番多く、「とりあえず1名」という状況から、前進しようとする企業の積極的な女性登用に対する姿勢が読み取れます。

■ 30% Club Japanは女性役員割合向上のスピードを加速させる様々な施策を実施

30% Club Japan加盟企業の女性役員割合の高さは、もともとダイバーシティに熱心な企業が参加している結果とも言えますが、30% Club Japanは活動を通じて企業のトップ層のみならず、企業のあらゆる層におけるパイプライン(役員登用への道筋)強化施策の実行ならびに企業のダイバーシティ促進をサポートしており、その成果が反映されているものと捉えています。昨年からはTOPIX100とMid400のメンバーのみで構成されるサブグループ、「TOPIX社長会」を設立し、企業でダイバーシティが進まない本質的な課題の特定や、それらの課題に対する施策を実施しています。メンバーと女性役員候補との交流会など、既に具体的な施策も実行中です。更に機関投資家からなるサブグループ、「インベスターグループ」では24社(*4)の国内外の機関投資家が加盟し、企業とのエンゲージメント(対話)において、女性取締役割合の向上に加え、パイプライン強化も含めたダイバーシティ促進の提案をしています。

※参考:TOPIX社長会
第1回(https://30percentclub.org/press-releases/view/30-club-japan-topix
第2回(https://30percentclub.org/assets/uploads/japan_TOPIX_Exec_Meeting_2_20200525.pdf

■ 更なる女性役員割合の向上に向けて
今回の分析結果を踏まえ、30% Club Japanの目標である「TOPIX100の取締役会の女性割合を2030年までに30%」を効率的に達成するために、今後もパイプライン強化の施策を中心に積極的に施策を展開していきます。30% Club Japanは企業のみならず、金融機関、大学、メディア、政府など重要ステークホルダーを繋ぎ、相互に補強し合う「統合的アプローチ」で日本企業、そして日本全体のジェンダー平等の実現に向け、活動を加速させていきます。

(*1)役員は取締役と監査役と定義
(*2)30% Club JapanメンバーのうちTOPIX100, Mid400に含まれる企業:

TOPIX100 14社): 味の素株式会社、アステラス製薬株式会社、ANAホールディングス株式会社、MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社、花王株式会社、キリンホールディングス株式会社、株式会社資生堂、SOMPOホールディングス株式会社、第一生命保険株式会社、株式会社大和証券グループ本社、東京海上ホールディングス株式会社、株式会社日立製作所、株式会社りそなホールディングス、ユニ・チャーム株式会社

TOPIX Mid 4008社):株式会社電通グループ、株式会社日立ハイテク(2019年まで)、株式会社丸井グループ、株式会社新生銀行、ライオン株式会社、株式会社ローソン、パーソルホールディングス株式会社、株式会社ポーラ・オルビスホールディングス

(*3)意思決定機関において、意思決定に影響を及ぼすことが可能と言われる最低限の人数。
(*4)インベスターグループに加盟しているアセットマネージャー・オーナー(2020年9月17 日時点):

アセットマネジメントOne、インベスコ・アセットマネジメント、ウエリントン・マネージメント・ジャパン、MU投資顧問、オアシス・マネジメント・カンパニー、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ、第一生命保険、大和アセットマネジメント、ドイチェ・アセット・マネジメント、日興アセットマネジメント、ニッセイアセットマネジメント、ニューバーガー・バーマン、ニューヨークメロン銀行、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、野村アセットマネジメント、ハーミーズ・インベストメント・マネジメント、フィデリティ投信、ブラックロック・ジャパン、三井住友DSアセットマネジメント、三井住友トラスト・アセットマネジメント、三菱UFJ信託銀行、りそなアセットマネジメント、リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメント・ジャパン

グラフ①・②に関して:

※IRジャパンのデータを元に30% Club Japanで作成
※2016年~2019年は6月末のデータを使用。2020年は7月に株主総会を延期した企業もあることを考慮し7月末のデータを使用。8月以降に延期した企業は前年のデータをそのまま使用。但し、6月末以前に上場廃止した企業に関してはデータから除外
※TOPIX100、Mid400の銘柄は4月、もしくは3月の銘柄リストを使用
※昨年発表した数字との差異はデータソースの変更とデータの基準日を合わせたことに依る

30% Club Japan概要】

  • 名称:        30% Club Japan (サーティパーセントクラブジャパン)
  • 発足日:     2019年5月1日
  • 創立者:        只松 美智子(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社) 
  • 目標:        TOPIX100の役員に占める女性割合:2030年  30% 
  • メンバー:     上場企業等の社長・CEOらトップマネジメント58名 (2020年9月17 日時点)
  • URL         https://30percentclub.org/about/chapters/japan
  • Twitter    @30percentclugJP1
  • 運営体制(2020917日時点)

Chair                
魚谷 雅彦(株式会社 資生堂 代表取締役社長 兼 CEO)
Vice Chair :       
後藤 順子(デロイト トーマツ グループ ボード議長)
ダグラス・ハイマス(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン 在日代表)
Advisory Board Members:
日比野 隆司(株式会社大和証券グループ本社 取締役会
西井 孝明(味の素株式会社 代表取締役 取締役社長 最高経営責任者)
土屋 大輔(ブランズウィック・グループ パートナー)
飯沼 綾(ハイドリック&ストラグルズジャパン合同会社 東京オフィス代表) 
坂東 眞理子(昭和女子大学 理事長 ・総長)
Working Groups:
TOPIX社長会(Chair:魚谷 雅彦)  
インベスターグループ(Chair:ダグラス・ハイマス)
メディアグループ(Chair:只松 美智子)
大学ワーキンググループ(Chair:坂東 眞理子)               

<報道関係からのお問い合わせ先>
30% Club Japan 広報 e-mail:jpdt30percentclubr@tohmatsu.co.jp